強風の 経ヶ岬

山陰海岸ジオパークの東の端っこ、京都丹後半島、経ヶ岬。 訪れたときは強風で歩けないほど。波は荒れ狂い、鉛色の空から横に飛ぶ雨しぶき、そのジオラマは平坦な気候の地に住む私達にはちょっと、魂を揺さぶられるほど。意識も一緒に強風の中に入って行きそ…

鳥取城址 美しき石垣

鳥取城は、戦国時代中期に築城された山城で、今、鳥取市街にその遺構を残します。何度かの戦をくぐって当主が変わり、江戸時代に池田氏の居城となってそのまま維新を迎え、そのあと城としての歴史を閉じました。今、残る遺構に、目を引くのは石垣の美しさ、…

神倉神社、奇跡の石段

岩好きが高じて城址城跡の石垣の魅力にとりつかれてしまいました、更に…石垣は石段にも飛び火。ここ和歌山県新宮市にある神倉神社、巨岩をご神体とするお社は、神倉山の山上にあり、そこに至る自然石を組み合わせた石段が凄い!岩の一つ一つが大きくてまた急…

楯ヶ崎の柱状節理

再び柱状節理の写真を載せてしまいました。 マグマが地表にあふれ出ていた痕跡、岩石の節理は自然の造形美の最たるもの、と私は思っています。 節理とは…溶岩が冷えて固まるときに縮んで出来る切れ目のこと、縦に入ったのが柱状節理です。ご紹介する楯ヶ崎は…

玄武洞に行ってきました

ずいぶん長い間、絵を描いていませんでした。 描画ソフトの調子が悪くて、色がうまく出なくなり、それとソフトのせい だけではなくて自分自身もちょっと絵を描く心境にならず、しばらく気持ち的にも離れていました。 ソフトの不具合で絵は描けませんが、撮り…

日高川と桜

桜を見ると気持ちが柔らかくなってきます、いつでもどんな時でもそっと見ていてくれているるような… 不思議な力を感じます。 東日本大震災の被災地にも咲いて、人々の心を癒しそっと寄り添って励ましてくれるような、そんな気がします。 日高川は和歌山県は…

天空の城 竹田城跡に風渡る

天空の城とよばれる竹田城址、兵庫県朝来市の標高353メートルの山頂にその城郭を残しています、その巨大な石垣が連なるさまは日本のマチュピチュといわれ、わたくしもネットで検索してはじめてその存在を知りどうしても見たくなって行ってしまいました。かなりの…

幸せを呼ぶ、可愛いフクロウ

ふた月ほど前、右側に五十肩を発症。痛くて腕が上がらないし夜中も目が覚める、挙句は手の甲にまで響いて絵も描けない状態が続いています。原因はマウスの使いすぎ? ここ一年ほどソリティアゲームに取り付かれヒマさえあればPCに向かっていました。思い切…

塔とアジサイ

我家の古いアジサイが突然枯れてしまいました。 そのアジサイが元気だった何年も前、枝を切り取って挿木をし、根付いたので鉢植えにしておいたのがずっと花もつけず細々と生きていたので去年の秋に思い切って地植えにしてみました。 すると不思議なことにグ…

緑のスプレー

お気に入りの紀伊山地、冬色の山模様から柔らかい花色が拡がって一瞬輝く。 やがて合間をぬって拡がってくるのは新しい緑の芽吹き、山全体に若い緑色のカラーをスプレーするように。 ここは国道425号線、三重県尾鷲から奈良県十津川を経由して和歌山は御…

智頭町の街並み

鳥取市から国道53号線で岡山県津山市に向かって一時間あまり、静かな山あいのまち、鳥取藩の宿場町として古くから栄えた智頭町に着きます。 ここに元禄年間より続いた大庄屋石谷家の豪壮な住宅があり一般公開されています。 総面積3000坪、近世からの日本…

師走の花はシクラメンでしょう

野山はしばらく楽しませてくれた赤や黄色の紅葉が鮮やかさを失ったまま、一夜風が強く吹いた日の翌朝はすっかり落葉して茶色濃淡の冬枯れ一色に変わり果てていました。 季節が急に進んだような… 人生も枯葉色の私、でも街に出ると花屋さんの店先、ポインセチ…

南紀 枯木灘

久しぶりに描いてみました、オソマツな絵です。 見てくださって有難うございます。 夏、和歌山県すさみ町にある日本一小さな水族館、「町立 エビとカニ水族館」を訪ねました。 彼ら、エビもカニもじっくり見ると実に面白い、親近感が湧いてきて対話が出来そ…

野半の里の藤の花

大阪府和泉市から国道480号線で標高670メートルの鍋谷峠を越えると和歌山県は紀の川沿いのかつらぎ町。 野半の里とよばれる老舗の造り酒屋が開いた癒しの施設があります。 古い酒造の建物を利用した温泉「蔵の湯」でほっこり温まったあとは花いっぱいの庭…

紀伊山地に響く水の音

岩をかみ底を削って山の川は落ちるように流れる。 音がまたいい、ドウっと一気に進んでまたサラサラとささやくような流れに。 水煙が緑をしたたらせて木の匂いを強くする。 ここは奈良県吉野郡十津川村の山中、2004年にユネスコの世界遺産として登録され…

一周年で反省

絵を描きだして二年半、ブログに臆面もなく載せてまる一年、そろそろ反省するべき時のようです。 描いても描いても上達しない絵、下手でもそれなりに訴えるものがない、薄っぺらい絵、ちょっと考えてみる時が来たようです。 ずっと描く事自体が楽しくてやっ…

赤目、香落渓から青蓮寺湖へ

紅葉と四十八滝で知られる三重県は名張市の赤目、その土地の特産品、それは赤目マツタケ、香りが強くて歯ごたえしっかり美味なんだって。 香落渓から続く青蓮寺湖のほとりでマツタケご飯が食べられるとの情報を得て探しました。 そうしたらありましたで!「…

待てば良かった、あとすこし!

この春、お花見に出かけられましたか? 絵の桜は我が家から歩いて15分ほど、信太山丘陵の端、黒鳥山というお花見スポットのソメイヨシノです。 ちょっとまだ満開までには至らず、あと少しの我慢足りなくてちょうど7分咲きといったところでしょうか、来て…

みどりの中の赤い橋

和歌山県有田川町、高野山から端を発した有田川が山あいの緑を写して流れて丁度二川ダムあたり、ダム湖を見下ろしてそれは架かっていました。針葉樹の木々の中に突然目に飛び込むなんとも優雅な… 真っ赤な全長160㍍の吊橋は蔵王橋、かつては自動車も通行…

高見山 春よし夏よし秋もよし 冬は?

ここは三重県松坂市と奈良県東吉野村の境界あたり、高見トンネルを三重県側に抜けたら見えてくるのがそびえる高見山、そして高見ループ橋を国道166号線が下り降ります。この山は標高1248.3メートル、登山者が多く、特に冬場は近場で霧氷樹氷が見られる山として人…

冬桜 花言葉は…冷静! 別子銅山

私に一番似つかわしくない花言葉のこの花の群生は、高知からの帰途、愛媛県新居浜市の山中、別子銅山で見つけました。 ほら穴好きの好奇心抑えられず立ち寄りましたが、旧別子村で発見採掘開始から新居浜市側への坑道の総延長は700㌔、最低部は海抜マイナス1…

瀬戸大橋、曇り、夕暮れ、タグボート

葬儀のため、田舎(四国は高知県)に帰省、帰途 瀬戸大橋 与島パーキングエリアにて休憩、雨が近いのか霞む坂出の町、そして目の前に広がる大橋のスケールの大きさは橋好きの私にとっては感動そのもの、ところがその橋の下をくぐって大きな台船が小さい引船…

富士山を見られた幸せ

セガレが静岡に住んでいて行くたび何度か富士山を見た。よそもんは何度見ても感激する。夏の晴れた日、新五合目まで行ってみた。その途中のドライブインで見た富士山、いつもの河口湖方面から見る山容とは違う、帰宅後ネットで調べましたがな、そしてそれが…

生野の道の遠ければ…

兵庫県朝来市生野町、1200年の歴史を誇った日本有数の銀山、生野銀山。 閉山してもその軌跡は保存されていて、興味深く見る事が出来ます。 坑道の総延長350㌔以上、深さは880㍍もあるときいてびっくり! 産出銀は織田信長くんや徳川家康さんたちの貴重な財源…

紀淡海峡 波静か

大阪湾の和歌山側、紀淡海峡を望む景勝地は加太の、ここは加太国民休暇村、大阪府に近くて温暖で緑と海に恵まれ、アウトドア派にも魚釣り派にも魅力いっぱい、そして温泉も。魚介料理だって手軽にリーズナブルに楽しめる(そうです)。このあたり海岸線は美…

大崩海岸って知ってる?

静岡県焼津市、海岸沿いに切り立った崖を縫うように走る道路は元国道150号線。東海の親知らず子知らずといわれた難所は大崩海岸。紆余曲折を経て国道がトンネルに入り、旧道は崖を迂回して海上橋となっています。使われなくなった旧道の洞門がいくつか朽…

またまたループな橋のハナシ

鳥取県から国道53号線を岡山県に向かう、津山市の手前、奈義町。 大きい高低差を一気に降りる、それが奈義ループ橋です。 奈義は木の町緑の町、そこに雄大な橋梁の赤がよく似合う! 通過する車の音も、そびえる美しい奈義山の深い懐に吸い込まれるのか、意…

白と青の2色、混ざらない不思議

和歌山県由良町、海岸を走ってカーヴを曲がったら突然現れる! この白い岩の連なりは何だ! しばしまばたきをするのを忘れ立ち尽くす。石灰岩の白さ、海の青さ、太陽の光がまぶしくコントラストを描きます。 百聞は一見に如かず、絵はまずいけど実物はサイコ…

川は流れてどこ行くの?

奈良県川上村を目指し国道169号線を行く、吉野川沿いに車の往来が多い、大きく川にせり出した休憩スポットから見た吉野川です。上流川上村に秘湯入之波(しおのは)温泉、またその先、大台ケ原に通じるスカイラインとの分岐点近く、大好きなループ橋があ…

生きている砂丘

日本を代表する砂丘 鳥取砂丘、何故かいつもお天気が良くない時に出逢う。でも砂丘は曇りが似合うと思いませんか!影が溶けて空と海と砂の融合、この広がりを見ているだけで気持ちが穏やかに鎮まっていくのが分かります。荒れ海をどんと受け取る大地の息使い…