紀伊山地に響く水の音

岩をかみ底を削って山の川は落ちるように流れる。 音がまたいい、ドウっと一気に進んでまたサラサラとささやくような流れに。 水煙が緑をしたたらせて木の匂いを強くする。 ここは奈良県吉野郡十津川村の山中、2004年にユネスコ世界遺産として登録された大峯山系の「紀伊山地の霊場と参詣道」の南端、熊野三社奥の宮として鎮座ます玉置神社の近くです。 紀伊山地は杉が続く、行けども行けども延々と山は美しい杉の模様のタペストリー、静かな山中に水の音が響きます。

一周年で反省

絵を描きだして二年半、ブログに臆面もなく載せてまる一年、そろそろ反省するべき時のようです。 描いても描いても上達しない絵、下手でもそれなりに訴えるものがない、薄っぺらい絵、ちょっと考えてみる時が来たようです。 ずっと描く事自体が楽しくてやってきましたが、少し苦痛。 しばらく休んで瞑目。 天気が曇ってまた晴れるように、日が沈みまた登るように、ふるいたつものを得る事が出来ますように。 カッと脳みそを刺激するものを見つけたら、また絵を始めたいと思っています。
伊勢湾岸道にて撮影

赤目、香落渓から青蓮寺湖へ

紅葉と四十八滝で知られる三重県名張市の赤目、その土地の特産品、それは赤目マツタケ、香りが強くて歯ごたえしっかり美味なんだって。 香落渓から続く青蓮寺湖のほとりでマツタケご飯が食べられるとの情報を得て探しました。 そうしたらありましたで!「まんぷく亭」。湖のほとりの小さな食堂、気さくなご夫婦が経営しておられるアットホームなお店でした。 おしゃべりしながら文字通り満腹。美味しくてボリュームタップリのマツタケご飯定食はめちゃ安い! はるばるきた甲斐がありました。 青蓮寺湖はダム湖で周辺は静かで自然がいっぱい、美しく整えられています。 散策する私とチエリさん、ちょっとビール、いやジュースでも とブルーシートを敷いてアウトドア気分もちょっぴり。

待てば良かった、あとすこし!

この春、お花見に出かけられましたか? 絵の桜は我が家から歩いて15分ほど、信太山丘陵の端、黒鳥山というお花見スポットのソメイヨシノです。 ちょっとまだ満開までには至らず、あと少しの我慢足りなくてちょうど7分咲きといったところでしょうか、来てしまいました。 でも大満足、長い間近くに住んでいながら見た事が無かったけど初めて見られて大満足。 やっぱり桜はいつ見てもいいわぁ、花がホワッとしているから心までホワッとします。 花の下、見上げてたたずむ女性は?私ではありません、チェリさんです。 何を考えてるのかコンビニの袋を手に… やっぱりお昼ごはんのことかな、というわけでコンビニ弁当。 花の下で食べたら美味しさは格別倍の倍、グルメだったよね![

みどりの中の赤い橋

和歌山県有田川町高野山から端を発した有田川が山あいの緑を写して流れて丁度二川ダムあたり、ダム湖を見下ろしてそれは架かっていました。針葉樹の木々の中に突然目に飛び込むなんとも優雅な… 真っ赤な全長160㍍の吊橋は蔵王橋、かつては自動車も通行したというのが信じられないくらい美しい。今は歩行者専用になり足元からくっきり川面が見えてかなりスリリング。対岸には遊歩道も完備されていますが、春はソメイヨシノが満開になるそうです。 今回は人物を入れてみました、流れを見下ろして物思いにふけるのはハイ(小さな声で)わたくしです。いったい何を考えているんだか、多分ヒルメシのことだろうよ。

高見山 春よし夏よし秋もよし 冬は?

ここは三重県松坂市と奈良県東吉野村の境界あたり、高見トンネルを三重県側に抜けたら見えてくるのがそびえる高見山、そして高見ループ橋を国道166号線が下り降ります。この山は標高1248.3メートル、登山者が多く、特に冬場は近場で霧氷樹氷が見られる山として人気が高いスポットです。霧氷って氷点下で空気中の水分が樹木に着氷する現象の総称だとか、樹氷もその一つだそうですが、どっちでもいいけど寒さの苦手なわたくし、でも一面真っ白の霧氷に囲まれて湯を沸かして、インスタントラーメンを作って食べたらさぞかし美味しいでしょうね(~_~;)。

冬桜 花言葉は…冷静! 別子銅山

私に一番似つかわしくない花言葉のこの花の群生は、高知からの帰途、愛媛県新居浜市の山中、別子銅山で見つけました。 ほら穴好きの好奇心抑えられず立ち寄りましたが、旧別子村で発見採掘開始から新居浜市側への坑道の総延長は700㌔、最低部は海抜マイナス1000㍍にも及ぶ1690年から1973年の閉山までの日本を代表した銅採掘の遺構はその繁栄を偲ぶに十分のスケール。 白い可憐な花の冬桜は鉱山鉄道の線路に沿って12月の寒空に満開を迎えていました。 今、遺構は産業遺産の里マイントピア別子というテーマパークになって賑わっていますが、いずれ世界文化遺産への登録、ぜひなって欲しいものだと思います。